2015ジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会
2015年5月22日から24日にかけて、千葉県にあるポートアリーナにて、(公財)日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会と日本ウィルチェアーラグビー連盟主催のジャパンパラ ウィルチェアーラグビー競技大会が開催され、日本、イギリス、デンマーク、ニュージーランドの4か国の代表チームによる計10試合が行われた。22日~24日にかけて計6試合を本研究会研究員が観戦した。
現在世界ランキング4位の日本は、他の参加国が5位、6位、8位であることもあり、優勝必至とプレッシャーのかかる試合であったが、5位との力の差を見せつけるべく、日本代表チームは6戦6勝で見事優勝を飾った。
全試合に現役選手による選手の経歴や、ルール、戦術などについて詳細な解説が会場内に放送されたので、初めての観戦者でも試合を十分に理解し楽しむことができた。
大会前に日本選手8名が小学校を訪れ、講演、体験会、デモンストレーションなどを行い、22日には、会場近隣の小学校3校から小学生700名の応援があった。土日にも小学生の姿が複数あり、閉会式後には、「クラスで自慢する!」といって代表選手にサインを求める姿も見られた。
連日、体験会も開催され、子どもから大人まで数十名の参加があった。現役選手によるタックルの衝撃の強さや、車いす操作の難しさを実感する機会となった。日本選手の活躍だけでなく、競技の普及に向けた取り組みの充実ぶりを実感することのできる大会であった。解説を聞き、また競技の体験で実際に目で見たり触れたりすることで、競技の魅力をより一層深く知るだけでなく、選手に対してアスリートとしての尊敬のまなざしを向ける機会ともなったことが強く感じられた。
