第1回ワークショップ

日本財団パラリンピック研究会は、9月4日に日本財団会議室に関係者を招いて、「ロンドンおよびソチ・パラリンピックの放送とその反響」をテーマに第1回ワークショップを開催しました。ロンドン・ソチのパラリンピックで競技中継などの放送を行った専門家より、概要以下のような報告がありました。

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パラリンピックをスポーツ中継として捉え、競技の面白さとアスリートとしての魅力を伝えることを、放送のフィロソフィーとしている。各選手のスキルや卓抜性を紹介し、また、勝敗の原因や背景を解説して、スポーツ中継としてのレベルをさらに高めていきたい。

ソチ・パラリンピックでは、数十時間の生中継をはじめとするテレビ放送に加え、マルチデバイスでも映像を提供し、10代・20代を中心に多くの視聴者を得た。

障害の重い選手を中心に選手全員が活躍するチームが好成績を収められるようにルールが設定されていて、フェアネスを常に意識させられるなど、パラリンピック競技ならではの魅力も多い。しかし、全体の5割近い人々がパラリンピックに関心を持っていないのが日本の現状であり、「私達はパラリンピックのことを知らない」という認識が2020年に向けての出発点となる。