第2回ワークショップ
第2回 2014年10月2日
「障害者支援に厚い伝統と実績を持つ総合商社による、雇用およびスポーツ活動支援の哲学と実践」
社会貢献の考え方は、創業時より企業理念に含まれる。現在も継続的な社会的価値を築く方策の一つとして位置づけ、実業の中での実現をめざしている。1973年に専門部署を設置、現在は8名の体制で、地球環境、国際交流、文化・芸術、教育、福祉の5分野を中心に活動。全社員が年1回はボランティアを行うよう推奨しバックアップするなど、目に見える取り組みと社員が汗を流すことを重視している。
1983年に別府市に障害者を雇用する合弁会社を設立した。ソフトウェア開発から次第に事業の幅を広げ、他社に対する障害者用システムの販売などにも進出。現在は88名を雇用し、うち3分の2が障害者。サステイナブルな会社として続けられるよう、設立当初からプロフィットセンターを目指した。僅かながらも法人税を納めることができている。社員は税金を払える人間になったこと、また、税金を払う企業の一員であることに誇りを持っている。
社会貢献活動の一環の障害者支援としては、車いすマラソンの協賛およびボランティア派遣の他、障害児支援を目的とするチャリティラン、LD児向けのキャンプ、博物館・美術館の夜間貸切り鑑賞会、重度障害者の職業支援など、さまざまな取り組みを外部団体の協力を得て進めている。また、社員にボランティアとして携わらせることで障害者の方々との接点を作っている。
社員の支持を受け、本年より障害者スポーツの応援を強化することとなった。応援施策の重点は「すそ野を広げる」ことと「理解度・認知度を高める」こと。障害児のためのスポーツ教室、障害者スポーツに不可欠なボランティアの養成講座、基礎的なセミナー等を計画している。7人制サッカー、陸上など、大会などの支援も広げていきたい。