日韓パラリンピック・セミナー 2018平昌・2020東京大会に向けて
2015年1月30日(金)、「日韓パラリンピック・セミナー 2018平昌・2020東京大会に向けて」を早稲田大学 小野梓記念講堂にて開催いたしました。
基調講演
開会あいさつで日本財団 笹川陽平会長は、障害者スポーツの分野で日本と韓国が手を携えることの意義を説き、両国で開催されるパラリンピック大会の成功に向けて、両国の関係者間で活発な議論が交わされることへの期待を述べました。
日本財団 笹川会長
基調講演では、韓国パラリンピック委員会のキム・ソンイル会長が、平昌大会の開催を障害者に対する国民の認識を深めパラリンピック・ムーブメントを拡大するチャンスととらえてプロジェクト計画を推進していること、国内のみならず新興国に対する支援や国際交流を推進していることなどを紹介し、スタジアムを観客で一杯にし、持続可能なレガシーを創出できる大会にしたいと述べました。
KPC金会長
また、日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長による基調講演では、東京でパラリンピック大会を開催する意義として、日本の障害者スポーツの新時代に向けた改革の起爆剤になること、また、インクルーシブな社会の変革を促す契機となることが挙げられました。鳥原会長は、「チケットを完売し全競技で満員の観客」を得られるよう国民が連帯すること自体が日本の将来への重要なレガシーになるという考えを披露しました。
JPC鳥原会長
第1セッション「パラリンピック大会が残したもの~過去の大会の遺産と教訓」
モデレーター:藤田 紀昭 同志社大学大学院スポーツ健康科学研究科教授
パネリスト:
小倉 和夫 日本財団パラリンピック研究会代表
「1964東京大会が残したもの」
Chun, Hea Ja(チョン・ヒェ ザ) 順天郷(スン チョン ヒャン)大学スポーツ科学科教授
「1988ソウル・パラリンピックが障害者スポーツに及ぼした肯定的影響とパラリンピック・レガシー」
中森 邦男 日本パラリンピック委員会事務局長
「1998長野パラリンピックとパラリンピック運動の発展」
Hong, Suk Man(ホン・ソク マン) 済州特別自治道庁 パラリンピアン(陸上)
「パラリンピックが私にもたらした意味」
河合 純一 日本パラリンピアンズ協会会長、日本スポーツ振興センター・スポーツ開発事業推進部研究員、パラリンピアン(水泳)
「パラリンピアンとしての歩みを振り返って」
第1セッション:写真左から小倉、Chun、藤田
第1セッション:写真左から河合、中森、Hong
第2セッション「パラリンピック大会に期待するもの~2018平昌、2020東京の両大会に向けて」
モデレーター: 間野 義之 早稲田大学スポーツ科学学術院教授
パネリスト: 平田 竹男 早稲田大学スポーツ科学学術院教授
「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて」
Park, Jong Chul(パク・ジョン チョル) 韓国パラリンピック委員会生活体育部長、元パラリンピアン(パワーリフティング)
「競技環境および大会運営に関する現状と課題」
田口 亜希 日本パラリンピアンズ協会理事、パラリンピアン(射撃)
「日本のパラリンピック選手強化の現状と課題」
Choi, Seung Kwon(チョイ・スン グォン) 龍仁(ヨンイン)大学特殊体育教育科教授
「パラリンピックに対する社会の関心喚起と大会の成功に向けて」
落合 博 毎日新聞社論説委員
「社会の関心喚起と大会の成功に向けて」
第2セッション:写真左より田口、Park、落合、平田、Choi、間野
早稲田大学スポーツ科学学術院院長 友添秀則教授による閉会あいさつで、5時間にわたる熱気あふれるセミナーの幕を閉じました。
>セミナーの様子について日本財団HPにて取り上げていただいております。