IBSAブラインドサッカーアジア選手権2015
2015年9月2日から7日にかけて、東京国立代々木競技場フットサルコートにて、IBSAブラインドサッカーアジア選手権2015組織委員会およびJBFA日本ブラインドサッカー協会主催による、IBSAブラインドサッカーアジア選手権試合が行われた。2016年リオデジャネイロ・パラリンピック大会への出場権をかけた今大会には、日本をはじめ、中国、イラン、韓国、インド、マレーシアの6カ国が参加した。4日金曜日の試合を、本研究会研究員が観戦した。
大会前からテレビ・インターネット等による報道があったため、社会の関心も高く、多くの観客が観戦に訪れていた。特に、健常者サッカーでも活況な日韓戦では、熱心なサポーターが会場を埋め尽くした。
コートの周辺には、日本代表グッズ販売テント、体験ブース、スポンサー企業ブース、飲食スペースなど、大会を盛り上げるコーナーが設置されていた。障害のある観戦者のためのサポートも充実しており、筆談ツール・音声ガイドシステムの貸し出し、触地図ガイドブック・3Dスケールモデル・拡大ガイドブックの用意、補助犬用トイレの設置など、様々なバリアフリーサービスが提供された。
観客には、サッカー日本代表戦と同様のユニホームを着て応援する人も目立った。他のパラスポーツと比べて、若い女性が多い点もブラインドサッカーの特徴と感じられた。また、学生および社会人のボランティアによる活気ある雰囲気も印象的だった。この日の日韓戦は、2対0の日本勝利で終了した。悪天候にも関わらず、応援に詰めかけた多く人々の熱意が、選手にも伝わったことだろう。
