第24回ワークショップ

2017年8月9日
「2020 Paralympic Games: From Rio to Tokyo」
講師:駐日ブラジル大使館 教育部担当アタッシェ リアンドロ・ナポリターノ氏

 南半球で初めて開催されたリオデジャネイロ・パラリンピック大会では、160のチームから4,333人の選手が参加し、220の世界記録と432のパラリンピック記録が生まれ、約25,000人のボランティアが活躍した。有形のレガシーとしては、可動式建築物、電車路線網の拡充、ブラジルパラリンピックセンターの設立、財政面でのパートナーシップの確立などが挙げられる。無形のレガシーとしては、インクルージョンの新しいモデル、教育プログラム(TRANSFORMA)の普及がある。

 ブラジル独立記念日と重なった開会式では、「ハートにはリミットがない、誰にもハートがある」をテーマに、パラスポーツの原点、ダンス・音楽・スポーツ・水上スポーツに対するブラジルの情熱が伝えられた。閉会式では、フィリップ・クレイブンIPC会長から、リオ市民とブラジル国民によるパラリンピックムーブメントへの貢献を讃えてパラリンピック・オーダー(勲章)が贈られ、IPC旗は次期開催都市の小池知事へと渡された。

 リオ大会終了以降、日伯両国にて写真展示会や文化イベント等が継続的に行われ、ブラジルから日本への文化の懸け橋となっている。クレーブン会長が残した言葉「素晴らしいカリオカ(リオ市民)。あなた方は今大会を温かく受け入れ、選手たちを心の中へと導いた。パラリンピックを皆さん自身の大会、人々の大会とし、われわれは皆さんと過ごした時間をいつまでも慈しむであろう」と述べた。

 東京は2度目のオリンピック・パラリンピック大会を迎える。リオ市民のように、東京都民も両手を広げて世界からやってくる人々と文化を迎え入れてほしい。日本はリオの経験を超え、世界に対して、エネルギーに満ちた素晴らしい環境と、活力のある調和を示すことと確信している。

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